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10月23日、紅葉で多くの人出が予想される奥日光を避け、久しぶりに雲竜渓谷に出向きました。快晴の天気予報が外れ、曇の多い天気ではあったものの、標高1000mを超えるあたりから木々の色が明るくなり始め、1200mくらいの木々がちょうど一番いい色です。
道路沿いではウリハダカエデやコミネカエデの黄色〜朱色の絶妙な色彩が明るく彩り、遠くの山の斜面でもイタヤカエデやブナらしい黄色が陽光に輝きます。
そんな山の中の標高1200mを中心にオオイタヤメイゲツの森があります(写真右)。サワグルミなどとともに沢沿いの岩がごろごろしているような比較的ゆるやかな斜面をもつ環境に多く、中禅寺湖畔でも同じような環境にオオイタヤメイゲツの森があります。
夏、森の中はオオイタヤメイゲツの葉が空をふさぎ、薄暗いところですが、この時期になると葉が一面黄色に明るく色づき、夏の時期とはまったく様相を異にします。林床にはオシダなどのシダ植物も見られます。
でも、そんな森にも空が抜けるような空間があり、そういうところでは、他のカエデ類やミズナラ、マンサク、ブナなどが鮮やかに紅葉しています(写真左)。
そんな雲竜の森の彩りを構成する木々を紹介します。
■ハウチワカエデ