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1/28 2001 冬の雲龍瀑




 1月27日、氷壁の美しさで登山家に人気がある雲龍瀑(うんりゅうばく)に初めて行ってきました。
 今回は、毎年恒例の山岳遭難救助訓練の一環として行った行事に参加させていただいたものです。こけこっこは冬山の経験はありませんので、山岳会の方々にご指導をいただき、ようやく現地入りできました。関係者の方々に感謝いたします。


 27日は関東一円で大雪が降った日。朝6時に集合した時点から雪がどんどん降り、見る間に積もるという悪条件でした。装備もアイゼンとスパッツで完全武装です。現地の積雪は約60p(写真右)、ラッセルをしながら向かった雲龍瀑は、見慣れた「太陽が透け青く輝く雲龍瀑」とは趣を異にしながらも素晴らしい氷壁を見せてくれました。その光景に多くの登山家を引きつける魅力の一端をかいま見た思いでした。

 主に写真を中心に、冬の雲龍瀑の美しさをご紹介します。
 いつものように小さな写真をクリックすると別ウィンドーに拡大写真が表示されます。

雲龍瀑周辺の地図(51KB)
(赤い道が歩いたルートです)





稲荷川

雲龍瀑は稲荷川の上流に位置し、標高は1550mほどの高さにあります。
稲荷川はご覧のとおり雪に覆われています。


稲荷川のつらら

水際にはあちらこちらにご覧のような小さなつららが水の美しさをひきたてています。




雪の稲荷川

雪は遠慮なくどんどん積もり、あたりをモノクロの世界に変えます。



稲荷川をひたすら上流に




雲龍瀑の入り口

雲龍瀑手前の稲荷川沿いの木には雪の花が咲き、とてもきれいでした。
奥に氷壁が少し見えます。


稲荷川の氷壁

稲荷川の両岸は浸食がはげしく、崖のような形状になっています。その崖の途中からしみ出す湧水がつららとなり、それが成長し見事な氷壁をつくっています。





氷壁のすぐ下の稲荷川沿いをラッセルしながら、さらに上流に向かいます。


雲龍瀑はもうすぐ




雲龍瀑が見えた!

とうとう雲龍瀑が見えてきました。(奥の氷壁)
その下流にはこのような小さな凍り付いた滝が2カ所あり、それをザイルをたよりに登らなくてはなりません。


雲龍瀑

巨大な氷壁が雲龍瀑です。
夏の細い女性的な滝の流れが想像できないくらい巨大な氷の固まりがそびえ立っています。
その氷壁に張り付いた人間の大きさと比べると氷壁の巨大さがわかるかと思います。


雲龍瀑




雲龍瀑




雲龍瀑での訓練

登山家はピッケル2本だけで垂直にも近い氷壁を登ります。その技術には敬服しました。


雲龍瀑の周りの氷壁




雄シカ

雲龍瀑直下に立派な角の雄シカがカチカチに凍っていました。
滝上部から落ちたようです。