8/16 1999 アゲハチョウの夏


夏らしい暑い日が続いていたかと思うと、停滞する熱帯低気圧の影響で関東平野は大雨が続いています。

蝶のなかでもアゲハチョウの仲間は大型で派手な模様や色を持つ種類が多いことから人気があります。
でも派手なだけではなく、蝶の愛好家は「アゲハチョウで始まり、アゲハチョウで終わる」と言われているほど奥の深い魅力を持つ仲間です。

数年に一度、アゲハチョウ当たりの年があり、そのような年にはこの時期、緑色に輝く羽を持つカラスアゲハやミヤマカラスアゲハなどが集団で吸水(水を吸うこと)している姿が見られたりします。
今年の夏はその当たり年のようで、アゲハチョウ類が数多く見られます。こけこっこ家の周りもアゲハチョウが多く見られ、飼い犬のオシッコが混ざった雨水に数種類が集まります。

昨日、大雨の合間に晴れて暑くなると、庭にミヤマカラスアゲハが吸水にやってきました。13日には同じ場所にオナガアゲハ・カラスアゲハが並んで吸水していました。

蝶が吸水する理由にはいくつかの説があります。
ひとつは「水分を補給して体温を下げる」、もう一つは「水分にとけ込んだ有機物を摂取する」と言われています。
でも吸水に集まるのはなぜか♂(雄)だけ。それに1頭が吸水しているとそれにつられて仲間が集まったりします。吸水の理由は前記の二つの原因以外にもありそうですね。

ウチに来たアゲハチョウ類は犬のオシッコ混ざりの水を飲みに来た、ということははどうやら後者が主な原因のようです。