7/22 1997 森の通奏低音、エゾゼミの声

朝8時頃から「ジーーーーーーーーー」と鳴いているエゾゼミの声を7月21日に録音しました。われわれ山岳に居住する民族としては、その声はまさに「夏の晴れた午前中」を象徴する音です。晴れてないと鳴かないし、午後になると天気が不安定になってヒグラシに代わってしまうからです。朝、寝床でこの声が聞こえると「あ、きょうも暑くなるな」とその日の天気までわかってしまいます。
そしてその晩、玄関の常夜灯になぜかエゾゼミとヒグラシの♂が仲良くやってきたので「まゆみちゃん」の虫かごに入れ、翌朝デジカメで撮影してみました。


ご覧のとおり、大きさがずいぶん違います。鳴き声から想像するイメージどおり、エゾは大柄でなんとなく男性的、一方ヒグラシは小柄で丸みを帯びているところなど実に女性的です。
手で持ってみると明らかに重さが違うので、台所にあった料理用のデジタル計量器で体重を測定しました。1g単位でしか測れないので、正確にはわかりませんが、エゾが3g、ヒグが1gでした。

ついでに、エゾとヒグの顔写真なども撮ってしまいました。接写すると不気味な感じもしますが、良くみるとなかなかかわいらしいものです。エゾは小豆色の目でヒグはエメラルド色の目なのです。


 エゾゼミ Tibicen japonicus
  Real Audio 3.0 / 19sec.

   (93KB / Frequency response 8kHz / stereo)
   (186KB / Frequency response 16kHz / stereo)