7/2 1998 鵺(ヌエ)の鳴く夜


ここのところ、毎晩夜中になると、遠くで消えゆくような寂しい短調の音が聞こえてきます。
先日は、まゆみちゃんが寝付く頃この音が聞こえて「だれかが口笛を吹いている音がする、もしかしたらおばけかもしれない」とかっちゃんのベットに潜り込み、二人で毛布をかぶって寝ています。実はかっちゃんも怖かったりしています。
ずいぶん前ですが、一時「ぬえの鳴く夜は・・・・・」というコピーの角川映画がありましたが、その鵺(ヌエ)はトラツグミだと言われています。確かに、あの寂しい音は昔の人々に、なにかこの世の生き物ではないものが空を飛んでいると、思わせるには十分過ぎるくらいのインパクトを与えてきたことはわかるような気がします。
「鵺」を国語辞典で調べてみると「伝説上の怪獣。正体不明の物事・人物」となっているので、トラツグミだけではなく、人間の理解を超えた自然現象を広く、鵺の仕業と言っていたのかもしれません。

ずいぶん前ですが、その鵺の声を録音したので、魑魅魍魎(ちみもうりょう)の雰囲気を味わってみてください。

いつものようにリアルオーディオ形式のファイルです。



鵺(ヌエ)こと トラツグミ   Turdus dauma
   7 Jul 1989 / City Nikko

   (99KB / 8kHz / stereo / 20sec.)