4/2 1998 春のさえずり


マンサクやダンコウバイが咲き、スギ花粉症に悩まされる人がいて、いよいよ春の到来です。
野鳥も繁殖期を迎え、♂がさかんにさえずりを始めました。早いものは2月頃からさえずりを始めましたが、今回まとめて録音したので、ご紹介します。
鳴き声はすべてリアルオーディオ3.0形式のファイルです。



 ヒガラ  Parus ater

   29 Mar 1998 / City Nikko

   (98KB / Frequency response 16kHz / stereo / 10sec.)
   (49KB / Frequency response 8kHz / stereo / 10sec.)




 ホオジロ  Emberiza cioides

   29 Mar 1998 / City Nikko

   (88KB / Frequency response 16kHz / stereo / 9sec.)
   (45KB / Frequency response 8kHz / stereo / 9sec.)




 ミソサザイ  Troglodytes troglodytes

   29 Mar 1998 / City Nikko

   (91KB / Frequency response 16kHz / stereo / 9sec.)
   (46KB / Frequency response 8kHz / stereo / 9sec.)




 キジ  Phasianus colchicus

   30 Mar 1998 / City Nikko

   (24KB / Frequency response 16kHz / stereo / 2.3sec.)
   (12KB / Frequency response 8kHz / stereo / 2.3sec.)




繁殖期のキジ♂は「ケン・ケン」と鳴きますが、その後に必ず羽を素早く羽ばたかせ、「バタバタ」という音が付け加わります。
鳥に詳しい方のお話を聞く機会があり、そのことをお聞きしたら、キジは「ケンケン」という鳴き声とその直後の「バタバタ」という羽音をひとまとめにして、いわゆる「さえずり」としているのではないか、と教えていただき、鳥にもいろいろな種類がいて、自然界の不思議さをまたまた痛感したのでした。

さて、せっかくキジの声を録音したので、その声を音声編集ソフトで分析したところ、下の図のように最後のわずか0.34秒の間に6回もバタバタしていることが判明しました。実質5サイクルの繰り返しになるので、
5回/0.34sec= 14.7回/sec ということになり、バタバタは「音」としては15Hzの超低音ということになります。
この音がちゃんと録音されているか不安ですが、ヘッドフォンなど、低音をちゃんと再生する環境があればその低音がわかるかもしれません。