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10月19日、昨年の秋に引き続き、女峰山の山麓にあるモッコ平の森を歩きました。モッコ平は裏見ノ滝がある荒沢と寂光滝のある田母沢にはさまれた標高1200mから1700mにかけての広大な一帯をいいます。
右の写真は裏見ノ滝上流にある「慈観の滝(じかんのたき)」。モッコ平の入口です。滝の周辺の深い森の紅葉は終わりかけているようにも見えます。
奥日光の戦場ヶ原周辺と同じ標高1300m〜1400mほどの落葉樹の森を歩きましたが、昨年ほどではありませんでしたが、静かな晩秋の紅葉を楽しむことができました。
目についたのは、左の写真のクマ棚。クマ棚はクマがミズナラなどの実がなる樹木に登り、実を食べるために枝を引き寄せたものを言います。あちらこちらのミズナラでこのクマ棚が見られました。ミズナラのドングリが豊作だった去年は気づかなかったのですが、今年は食べるものが少ないせいかクマも生きるために必死です。近くにはクマの糞(写真右)も見られました。
また、枯れかかったミズナラには天然のシイタケ(写真左)が見られました。30mほど離れたところからもハッキリとわかるような立派なシイタケでした。
今年はミズナラが紅葉しないまま茶色の葉をつけていたのが残念でしたが、シロヤシオやカエデ類は相変わらず美しい紅葉を見せてくれました。
ちょっと遅くなりましたが、モッコ平の晩秋の風情を写真でご紹介します。