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先週、奥日光の花と蝶を見てきました。
男体山によって上昇気流となった南風は中禅寺や日光市内に雨を降らせますが、戦場ヶ原一帯はそのおかげで晴れていることが多いようです。
ちょっと遅くなってしまいましたが、久しぶりに行った志津と戦場ヶ原(写真右)、光徳の真夏の花と蝶をご紹介します。
7月27日 裏男体志津
シロバナノヘビイチゴ
5月頃白く美しい花を咲かす野生のイチゴが実をたくさんつけていました。名前から食べるのはちょっと抵抗があるかもしれませんが、甘酸っぱいワイルドなイチゴの味です。
ヒメキマダラヒカゲ
幼虫はササ類を食べます。羽化したばかりのきれいな成虫でした。
コバノイチヤクソウ
志津一帯はシラビソ、コメツガ、トウヒなどの常緑針葉樹林です。その針葉樹の森のとぎれた少し明るいところに群落をつくっています。
オトギリソウ属(種不明)
コバノイチヤクソウと同じような環境で見られました。
写真を見ながら図鑑で調べたのですが種がわかりません。
7月28日 戦場ヶ原
マガモ
湯川にいたマガモの親子です。
親鳥から離れないように必死に川に泳ぐ子ガモが印象的でした。
ヒメシジミ
赤沼から泉門池の途中、青木橋の手前の湿原でたくさん見られました。
雄のピークは過ぎたようで羽が痛んだ個体が目立ちましたが、雌は羽化してまもないきれいな個体がハクサンフウロやホザキシモツケに集まっていました。
ノアザミ
小田代原ほどではありませんが、 湯川沿いに見られます。
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ニッコウアザミ
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キツリフネ
赤沼のズミの下で見られました。
7月30日 光徳
ミヤマカラスアゲハ
光徳沼近くの逆川の岸辺に吸水のために集まっていたようです。なかなか止まらないので、飛んでいるところを撮りました。
コムラサキ
やはり光徳沼近くで吸水のために集まってきた数頭のコムラサキが見られました。
残念ながら表面の幻想的な紫色の写真は撮れませんでした。でも飛んでいるとときどきあの紫色がチラッと見えとてもきれいです。
カラスシジミ
逆川を歩いていたら、10mほど先でゼフィルスのような飛び方の蝶が目につきました。カラスシジミです。
こけこっこが写真を撮り始めた30年ほど前はこの時期、カラスシジミだらけでホザキシモツケにたくさんの本種が群れていたのを思い出しました。残念ながら今はほんとうに少なくなってしまいました。
エルタテハ
裏面に小さな白い「L」の字が見えることからエルタテハと呼ばれています。
やはり逆川沿いの岸辺で吸水のために数頭のエルタテハが集まっていました。
アイノミドリシジミ
ほんとうはこの日はこのアイノミドリシジミを観察しにきたのですが、残念ながら今年ははずれ年のようで、ベストな天候、ベストな時間にも関わらず見られたのはわずか3頭。
例年ならば数十頭が日溜まりに集まり、金属色の美しい羽を堪能できるのですが・・・。また来年。
モンシロチョウ