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2002
小田代原の花と蝶
−花と蝶の写真はクリックすると別ウィンドーに写真が拡大されます−
梅雨の中休みのような天気になった昨日(29日)、日光市内を群れ飛ぶアキアカネが見られました。午後には空はアキアカネの群に一面覆われ、夏の到来を感じさせる日となりました。ほぼ例年なみです。
29日、日光市内は曇り。でもなんとなく明るい空は「梅雨のない奥日光」を期待させます。まゆみちゃんとこけこっこは折り畳み自転車を車に積み奥日光へ。 ここから自転車に乗り換え、ゆっくりと小田代原に向かいます。緑にむせぶミズナラの森は明るくヤマキマダラヒカゲがたくさん飛び回っています。自転車が通り過ぎたあ と、パッと10匹ほどのヤマキマダラヒカゲが飛び立ったところには動物の糞が。その糞にたくさんのヤマキマダラヒカゲが集まっていました。 久しぶりの小田代原は多くにハイカーでにぎわっていました。ノアザミやホザキシモツケの花はこれからなので、一面の緑の原は初夏を感じさせる色に輝いています。まだ堅いつぼみのホザキシモツケの周りにはフタスジチョウがゆったりと飛びます。フタスジチョウに指を近づけてみたら、汗の匂いでもしたのでしょうか、ストローをのばしたまま指に乗ってきたので片手で写真を撮ることができました。
歩道の周りにはアヤメやハクサンフウロが咲き、とくにアヤメはこけこっこも20年ぶりくらいに見る群落を作っていて、原の中央でウマノアシガタの黄色とアヤメの青、そしてベースの緑色と美しいコントラストを見せてくれました。
さらに歩道を進むと、鮮やかな水色をしたヒメシジミが飛びました。止まったところを良く見るとまだ羽化したばかりのきれいな♂で羽の縁の白い細い毛(縁毛)が水色の輝きとともに美しさをひきたてています。
ひとつ驚くべきことがありました。歩道から10mほど離れたところに大きく鮮やかな黄色の花が二つほど目立ちました。なんとニッコウキスゲです。奥日光でニッコウキスゲが咲いているのは赤沼茶屋の後ろの畑に人為的に植えられたものだけだったのですが、小田代原でニッコウキスゲとは。
ニッコウキスゲの存在はちょっとショックだったものの、初夏の草原性の蝶類や花を久しぶりに楽しめた一日となりました。 |