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2002
モンキチョウの春
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全国的な暖冬は、ここ日光にも例年になく早い春をプレゼントしてくれました。
そんな春を感じさせる生き物の中に、この春初めて成虫になったモンキチョウが早くも見られるようになりました。
春一番に羽化(蛹から成虫になること)したモンキチョウは夏の高原で見られるようなパッとしたレモンイエローの装いではなく、くすんだ黄色の翅にピンクの縁取り、そしてピンクの手足を持ち、まるで高山蝶(高山帯に生息する蝶)のような風格を備えています(写真右)。この特徴は秋の最後の時期にも見られ、早春や晩秋という厳しい周辺環境がその風格を創造するかのようです。
暖かいとはいえ、まだ朝晩は氷点下近くまで下がる時期です。陽差しはそれほど強くありません。 この世代のモンキチョウはこれから次の世代を担うために産卵し、幼虫になり蛹になり、また6月頃第2化の成虫が生まれます。その頃にはすっかり化粧をおとした夏らしいモンキチョウがみられることでしょう。
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