8/15 2000 夏の話題二つ
今日は、旧盆の中日、日光市内は行楽の車であふれかえっています。
夏の話題を二つほどご紹介します。
いつものように写真をクリックすると拡大写真が表示されます。
■エゾゼミとヒグラシ
前回、エゾゼミとヒグラシの話をお伝えしましたが、どうも今年はセミが大発生しているようです。
玄関の常夜灯には夜になるとセミたちがとんできます。
例年、ヒグラシがポツポツとやってくるのですが、エゾゼミはほとんど見かけません。それが今年はヒグラシは常に5匹くらい、それとエゾゼミも入れ替わり立ち替わりやってくるのです。
エゾゼミの♂は捕まえると「ギー・ギー」と大音量で泣き叫びます。ご近所迷惑必至です。お腹の付け根にある音の元になる発声体(というのかどうか)がヒグラシと比べると大きく丈夫そうにできています。大きな声が出るのも納得できます。
それを捕まえて写真にとりました。
大きさがわかるよう、まゆみちゃんの工作用紙の上で撮りました。1pメッシュです。
■スミナガシの来訪
昨日、職場の開いた窓(冷房はない)から素早い飛び方をする黒っぽい蝶が入ってきました。
スミナガシ(タテハチョウ科)です。日光には市内を中心に広く生息していますが、数は多くなくあまり目立たない蝶なので見かける機会は少ない種類です。幼虫はアワブキなどの葉を食べて成長します。こけこっこ家の庭にもその昔植栽したアワブキのまわりでたまに見かけることもあります。
スミナガシは「墨流し」(その昔、墨を水に浮かべてその流れるさまを紙に写し取る、という風流な遊び?があったそうな)で、羽の模様がそれを連想させるのでついた名前だそうです。つまらない名前が多い蝶の中でも珍しくしゃれた名前がつけられています。蝶の口であるストローは深い紅色、ストローが赤い蝶は他にはいません。
写真のとおり、墨色の地に白い模様。まるで趣味の良いかすりの着物か津軽こぎんのようなシックな装いです。そして口には紅をさし、妖艶な雰囲気すら感じさせられます。
「レモンティー」でも如何ですか、とお茶を勧めたら、彼女は「それじゃお言葉に甘えて」とお茶を召し上がり、すぐに「私、急いでるから」と、シックな着物を優美に羽ばたかせ去っていきました。
今年のスミナガシ(33KB)
去年のスミナガシ(44KB+38KB)
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